昨年から我がポートフォリオはあまり良いパフォーマンスを出せておらず低迷気味です。
なぜか、どうすべきかを考えてみました。
ポートフォリオの低迷について考えてみた
何が起こっているんでしょうか?
買い時を間違えて高値掴みしたのか?
変な銘柄を買ってしまい低迷したのか?
そしてその対処法は?
それらについて考えていきます。
低迷といっても…
では低迷しているとはどの程度かについてです。
いつからかというと昨年からですね。
思うようにTOPIXに勝てなくなってきたんです。
それでは昨年2023年の実績はというと、前年末比でTOPIX+25.1%、ポートフォリオ+14.4%でした。
今年に関しては先月末まででいうと前年末比でTOPIX+18.7%、ポートフォリオ±0.0%となっています。
低迷と言っても昨年はプラスで赤字を出したというわけではありません。
でもおそらく「全体相場(TOPIX)がこれだけ上げてるのに」というのがあるんでしょう。
私のポートフォリオは全て中・小型株で構成されています。
そこでグロース市場がどうだったかというと、2023年は-4.0%、今年は先月末までで前年末比-4.4%となっています。
こうしてみると「グロース市場を主戦場にしている割にはうまくやっている」とも言えそうです。
そして逆に言えば「グロース市場が健全ならもっとやれてたわ!」
と言いたいところです…
では、具体的に何が起こっているのかを解説していきましょう。
良い銘柄!スバラシイ業績!でも…
この停滞感を生み出した主犯格の銘柄を順に見ていきましょう。
(とはいえこれらの企業に罪はないです。むしろスバラシイ業績を上げ続けてくれて感謝です。悪いのはそれを評価しない投資家だ!)
【9341】GENOVA
私の中で一番の筆頭はこのGENOVAです。
業績はスバラシイんです!
しかし株価は…
赤丸は買ったところ。
そこから好業績を続けるも株価はどんどん下がり、買値付近まで下落。
買ったときのPERは20倍ほど。
成長率を30%以上で見込んでいたので悪くない買い物だと思います。
それに決算直前に買ったので、またEPSが更新されてPERは15倍ほどになるだろうと見込んで買ったのです。
業績の結果は予想通りうまくいきました。
それなのにこの仕打ち…
ついにPERは13倍にまで落ちました。
【5244】jig.jp
お次はこちら、jig.jpです。
こちらも第1Qの好業績を受けて買いました。
その後3回の上方修正で営業利益80%増!
しかし、株価はこの通り。
PERは11倍にまで落ちることに…
つまり…
他にもそんな銘柄はあるのですがとりあえずここまでにしておきますが、
この2つの銘柄、通常の小型株相場ならPER30倍くらいまで買われてもおかしくありません。
しかしその半分にも満たない。
好業績を残してもそれが評価(株価)に反映されないのが今の小型株相場ということです。
生き残る術
それでも一応昨年は利益を出し、この低迷した小型株相場をアウトパフォームしているのは買い時を間違わなかったからなのだと思います。
上記に上げた2つの銘柄もそうです。
これらの銘柄、利益を出すことはできなくても損もしていません。
それは高値を追いかけずに、価値に対する価格を見ながら買い進めてきたからです。
そんなことをせず、株価が上がったから買うということをしていたらこの下落相場に持ちこたえることはできなかったでしょう。
いつでもリスク管理を正しく行うことで相場に負けずアウトパフォームすることができるのだと思います。
今後の対応
では、この悲惨な小型株相場に悲観しているのかというとそうではありません。
今のこの小型株市場は価値が上がっている銘柄を無視しています。
つまり、魅力ある銘柄がどんどん割安になっていくのです。
株式投資家としてこんなにうれしいことはないじゃありませんか。
こんな小型株が低迷を続けている中、ポートフォリオに良い兆しも見えてきました。
最後にグレアム大先生のミスターマーケットのお話をよく心に留めておきましょう。
ミスター・マーケットはしばしば理性を失い、あなたには彼が常軌を逸した価格を提示しているように思えることもある。
ベンジャミン・グレアム 『賢明なる投資家』
投資家は株価が変動することを肝に銘じて大きな下落に気を揉んだり大きな上昇に興奮してはならない。市場価格というものは自分にとって身近で便利なもので、利用しても無視してもよいものだと常に念頭に置くべきである。株価が上がったから買い、下がったから売るということは決してしてはならない。
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