プッチンプリンから相場を考える

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昨日こんなことをつぶやきました。

これをきっかけに色々と今の相場について真面目に考えていたら、少し頭が整理されたので記事にしてみました。

プッチンプリンから相場を考える

ここのところ非常に悩ましい事態が続いております。
金利が上がったことでSVB(シリコンバレー銀行)が破綻、その他の銀行にも波及。
米政府が「破綻しても救済する」と発言して、今のところは落ち着きを取り戻したようにも見えます。
しかしどうもこのまま終わるように思えなくて引っかかるんですよね。
歴史をみると暴落は金利が動いた時に起きていることが多いです。

「じゃあ株を売り払うのか?」というとそんなことはできない。
なぜなら、
①インフレ真っ只中だから
インフレの時に現金を持っておくのは自殺行為です。
銀行に預けておいてもどんどん目減りします。
しかし株は金利が上がってもその分を打ち消すようには上がってくれるものです。

②いつ起きるかというのを正確に当てるのは無理。
もし暴落がやってくるにしてもそれがいつ起きるか正確に当てることは誰にもできません。
“これから1年経っても起きなかった”というのも有り得る話でしょう。
相場というのは常に行き過ぎるものです。
暴落のときは安くなりすぎるしバブルのときも狂ったように上がり続ける。
なので、「もう上がりすぎだ」というところからまだ上がるというのは今まで何度も繰り返してきました。

ただ、投資は経済を予測してそれを当てるゲームではありません。
ハワード・マークスが言うところの「今、振り子がどこにいるのか」を意識し、それに”備える”というのが大事です。

この先どうなるのかは知る由もないかもしれないが、今どこにいるかについてはよく知っておくべきだ。
つまり、サイクルが変動するタイミングや振れ幅は予測できなくても、我々が今サイクルのどの位置に立っているのかを解明し、その結論にしたがって行動するよう務めることが不可欠なのだ。

ハワード・マークス

振り子の振動を正確に予測するのは非現実的だ。
それよりも以下のことに力を注いだほうがはるかに分別がある。
①相場が振り子の軌道の一端に達するときに備えて警戒を怠らない。
②変化に応じて自分の行動を調整する。
そしてこれがもっとも重要なのだが、
③サイクルの頂点と谷底で多くの投資家を完全にまちがった行動へと駆り立てる群衆の振る舞いに歩調を合わせない。

ハワード・マークス

ここはどう見ても強気でガンガン行くようなところではない気がするんですよね。
それよりもバフェットのこの言葉を噛みしめる時ではないかと

ルール その1:絶対に損をするな。
ルール その2:絶対にルール1を忘れるな。

ウォーレン・バフェット

では、どうするべきか?

①ポートフォリオを見直す
まずポートフォリオを見直してあまり自信のない銘柄は今の内に売却し、下落相場でも精神的に耐え得るものにするのが賢明でしょう。

②現金比率もそれなりに
確かにインフレの中では現金は悪手ですが、暴落時に現金は王様です。
このバランスが中途半端で難しいかもしれませんが意識して運用したいところですね。

波が引いた時に初めて誰が裸で泳いでいたか分かる。

ウォーレン・バフェット

みなさんもちゃんと水着を着て泳ぎましょう。

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