長期投資はなぜ有効か(より多く儲けられる理由)

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今回から私が長期投資をオススメする理由をいくつか(より多く儲けられる・普遍性・優位性など)お伝えしていきます。
最終的には「長期投資で成功するにはどうすればいいか」までお伝えする予定です。
まず今回はより多く儲けられる理由についてです。

長期投資はなぜ有効か(より多く儲けられる理由)

まず始めにここでいう長期投資というのは大まかに1年以上の保有を前提とする投資としましょう。
(もちろん自分が間違っていたと判明したら1年以内に売ることも多々ある)
その対極にあるのがデイトレやスイングトレードと言われるものでしょうか。
私はこれらよりも長期投資がより多く儲けられると考えています。
それは税金面で有利だからです。

短期トレードと長期投資の税金面での違い

短期トレードを行っている人(または投資を行っていると信じる投機家)は税金についてはあまり考えていない向きがあるように思えます。
投資は(儲かったときに限り)売ったときにキャピタルゲイン税(値上がりして出た利益の部分にかかる税)がかかります。
現在約20%です。
それを忘れてトレードしている方が多いのではないでしょうか?

「それは長期投資だって同じように売ったときにはかかるじゃないか」

もちろんそうです。
長期投資も売ったときに当然、同じように20%の税金がかかります。
しかし、短期で売買するより遥かに払う税金が少なくて済みます。
なぜなら、短期トレードの場合は売るたびに税金が取られるので再投資できる額が目減りしていくからです。

そしてそれは最終的にはとてつもない差となって現れます。
それを説明しましょう。

検証

・株価100円で毎日2%値上がりする株を売買する。
・長期投資 → 最後にだけ売る。
・短期トレード → 2%上がるごとに利確し、そこで得た税引き後利益を更に再投資。
・最初の投資額を100万円、キャピタルゲイン税は20%とする。

すると10日間の短期トレードの結果はこんな感じになります。

短期トレード表

これだけ見てもわからないと思いますので、長期投資の場合と比べてみましょう。
株価がおよそ2倍になったときのものがこちらです。

■株価2倍

短期トレードと長期投資比較

このように、短期トレードの方が長期投資よりも儲けが少なくなっています。
割合としては長期投資の3.2%減です。

次は株価がおよそ3倍になったときはどうでしょうか!?

■株価3倍

短期トレードの儲けは長期投資よりも19万円程少なくなっており、
その割合は7.3%減です。

2倍のときよりも両者の差が大きくなりましたね。
短期トレードではトレードすればするほど本来得られるはずの利益が目減りしていくのです。

複利の力

そしてそれは複利の力を最大限に活用できないことを意味します。
これは非常に重要なことです。
複利の力はとても強大です。
これを最大限に活用することが大きな儲けに繋がります。

「7%の差なんて」と思われる方もいるかもしれませんが、それがどれほどの意味を持つのかを見てみましょう。
一方を20%で30年間運用、もう一方を20%から7%減らした11.6%(20%×0.93=11.6%)で30年間運用したもの。
元本100万円で30年後どうなっているでしょうか!?

11.6%で運用→2691万円
20%で運用→2億3737万円

なんと10倍もの差がついてしまいました!!
世界一儲けている投資家ウォーレン・バフェットが長期投資しているのも納得です。

グラフを見るとわかるのですが、15年目を超えたあたりから目に見えて差が開いていきますよね。
つまり、短期トレードも数年単位で見たら長期投資と同じように儲かって見えるのです。
短期トレードで儲けて何年かしても特段長期投資との差は感じません。
なので複利の力を理解していない人は「儲かってるから問題ない」とそのまま続けてしまいます。


しかし、ある所を堺にそれはもうとても追いつけるような差ではなくなっていくのです。
これに早くから気づき、長期投資を選択していればもっと儲けられたはずなのに…。

なんだか嘘のような本当の話みたいですが、恐ろしいですね…。

長期投資もう1つの利点

この結果からもう1つ長期投資の利点を挙げるとすれば、それは売買の判断の数でしょう。
上記の例で、長期投資の下した判断は売ったときと買ったときの2回ですが、
短期トレードの場合は56日間毎日どこで買い、どこで売るのかを判断しています。
つまり56×2=112回も投資判断を下しているということです。
(そして56連勝して2倍を勝ち取った…)

長期投資は毎日何回も判断を下す必要はありません。
買ってからはその銘柄を監視し続け、自分のストーリーから逸脱しないか見張っていればいいのです。

つまりこれはかなりサラリーマン向けといえるでしょう。
サラリーマンが仕事中にスマホいじって頻繁に売買なんてできないですよね!?
働きながら投資で儲けようとするならば必然的に長期投資が正解です。
(まあ、サラリーマンでなくても長期投資をオススメしますが…)

次回は長期投資の普遍性・優位性について語ります。

コメント

  1. 匿名 より:

    グラフが??

    • アバター画像オオハシ より:

      匿名さん

      グラフ違うものを載せていましたね…
      青線のグラフの傾きが間違っておりました。
      今は修正させていただいてます。
      ご指摘ありがとうございました、大変助かります!

  2. ジル より:

    いえいえ。
    名前を書き忘れていました。
    コメント第1号のジルです。
    これからも有益な情報楽しみにしています。

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