シンプルイズベスト
保有銘柄であるイーエムネットジャパン【7036】の銘柄分析記事で 「シンプルな事業こそ伸びる」というお話をさせていただきました。
シンプルイズベストは本当か
あの記事を書いてから思い出しました。
以前、投資でうまくいかなかったときに「単純な事業を行っている銘柄とそうでない銘柄ではどちらがうまくいっているんだろう」と疑問に思って表を作っていたんです。
それがこちら。
縦軸に事業の複雑さ、または銘柄を理解する上で心地良さ(頭に馴染むか)の度合いを、
横軸にはその銘柄が良いリターンをもたらしたかどうかを表しています。
また、青色が自分自身で銘柄を発掘したもの、赤色が他の誰かが保有しているのを見て買ったものかを表しています。
今では完全に自分で銘柄を発掘してポートフォリオを組み立てていますが、最初の頃は他の方のを参考にしていた時もありました。
とはいえ、「他の誰かが買っているから」という理由だけで買ったことはありませんでした。
誰かが買っているのを見て自分なりに調べて買っていました。
シンプルイズベストは本当だ
この表を見るとなんとなく右肩上がりで相関があるような感じがしますね。
また、なぜ他の誰かのを真似したものか否かを色でわけたのかというと、「最終的に自分で調べるとはいえそこにはわかったふりをしてしまう」なんてことはないだろうかと疑いを持ったからです。
この表からわかったことは以下のようなことです。
- 自分で発掘したものに成功事例は多いし、大きな失敗をしたものは無い。
- 大きな失敗をしているものは全て他で知ったもの。
- 特に単純(心地の良い物)の成功率は高いし失敗も少ない。
- 比較的単純なもの(心地の良い物)でも失敗するものがあるが、ほとんど他で知ったもの。
やはり、シンプルイズベストでした。
複雑なものや人に頼って買った銘柄はうまく行かないということでしょう。
また、こういう側面もあるでしょう。
他の人が買っているのを見て買うというのは、実は自分の中でわかっていた気になっていただけなので株価が下がったときに
・早めに売ってしまう
・ずるずると持って損失を拡大してしまう
つまり、買った理由がハッキリしないので売りどきもハッキリしないということです。
そしてこの表ですが横軸に失敗・成功としていますがこれは単純に自分が利益を得たのか損失を出したのかを表しています。
つまり、ここに記されている失敗した銘柄でも他の人がこれらの銘柄を十分に理解して適切なところで買い、適切なところで売っていれば儲けられた可能性は十分にあったということです。
やはり自分の理解できるシンプルな事業を行っている銘柄を買うのがベストではないでしょうか。
参考にしていただければ幸いです。
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