銘柄分析(イーエムネットジャパン【7036】)
最近イーエムネットジャパン【7036】が高騰していますのでこれを良い機会に何を判断材料に購入に至ったのかを中心に銘柄分析をしていきます。
事業内容
まずはイーエムネットジャパンが何をしている企業なのかですが、
検索連動型広告(リスティング広告)・運用型ディスプレイ広告を中心にソーシャルメディア広告の運用型広告を企画から運用・効果分析・改善提案まで提供。顧客層は地方・中小企業中心、効果を最大限に高めるための効率的なPDCAサイクルの運用やアクセス解析に特色。
マネックス証券 銘柄スカウター
マネックス証券の銘柄スカウターから引用させていただきました。
成長可能性に関する説明資料
ネット広告を提供している企業ですね。
もう少し詳しく見るために上場したときの資料「成長可能性に関する説明資料」を見てみましょう。
企業を理解するのにこの資料は個人的に好みです。
決算説明資料等の業績を説明する資料とは違って、
・何をしている企業なのか
・これまで何をしてきたか
・これからどう成長していくのか
等がわかります。
マザーズに上場する際に作成されるみたいですね。
さて、イーエムネットジャパンのこの資料にはこんなのが載っていました。
「インターネット広告は大企業に比べて中小企業は浸透していないのでこのスキマを埋めることで売上を上げ、成長していく」
ということですね。
極めてシンプルです。
しかし、それが良いんです!!
人って何やら小難しく考える習性があるみたいで難しいことをしているとなにやら凄いことになりそうに思えてしまいます。
でも、投資してきて感じているのは「シンプルな事業こそ伸びる」ということです。
なのでこの単純さが気に入ってこの銘柄の購入に至ったというところは大きいです。
人間には、簡単なことを難しくしたがる、ひねくれた性質があるらしい。
ウォーレン・バフェット
業績の推移
業績の推移を見てみましょう。
順調ですね。
投資した時は2020年12月期の途中だったので2019年12月の実績までが見えていたわけです。
しかしコロナの影響で”2020年の業績がイマイチなんだけど回復傾向にある”って感じでした。
それでも期初予想に比べて売上は届きそうだけど利益が届きそうにもないという感じだったので調べてみたところ、
人材を確保するために投資を行っているということでした。
人材への投資はこれから成長していくためにも必要ですし、
「それを勘案してもその前の年の実績PERで12.5倍と格安だったのでこれが再び成長路線に乗れば数倍にはなってくれそう」という感覚がありました。
(ちなみにその年の利益を予想するのが難しければ前の年の実績EPSを使うのも手ですよ。
今回のように今年は”ダメだけど今後は成長するだろう”という前提で割安度を知りたいときに使います。)
その後
この銘柄を購入した後にサプライズがありました。
ソフトバンクが株式を購入し、ソフトバンクグループに参入したのです。
それを好感して株価が上がりました。
その後も第二四半期決算を好感してか大きく上げ、更に更に今週は株式分割を実施するとの発表を受けまた上昇しています。
(しかし相変わらず株式分割で異常に株価が上がる現象は謎ですね)
さて、このソフトバンクグループ参入を予想していたのか?
もちろん、していません。
このような時価総額が小さい企業は特に買収の可能性はあるのですがそれを元に買ったわけではなく、それを期待していたわけでもありません。
ここで言いたいのはそんなサプライズだとか噂に賭けることもないということです。
前回の記事にも書きましたが誰でも知ることのできる情報を元に投資しても卓越した結果を残せるということです。
並外れた結果を出すために、並外れたことをする必要はない
ウォーレン・バフェット
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