いやー長くなりましたね。
今回で終わるんでしょうか!?(終わります)
前回からの続きです。
銘柄分析【9341】GENOVA Part4
スマートクリニック事業
「スマートクリニック事業」についてでしたね。
「事業計画及び成長可能性に関する事項」の資料を見てみましょう。
病院で見たことがある人も多いのではないでしょうか?
セルフレジみたいな感じで自分で精算できちゃうやつですね。
これを電子カルテと連携する形で提供しているようです。
保守もやっていますので、こういった機器を提供した後に保守契約を結ぶような形態ならばそれがどんどん積み上がって利益率の向上っていうパターンは十分ありえるのではないでしょうか。
特にリモートでの保守ができるよう出るのでなにかトラブルがあって一次対応するときにこれで済んじゃえば割のいいものになりそうです。
なぜ割安なのか
さあ、事業内容も調べたし今後の見通しも良さそうだ。
ではなぜ有望そうに見えるこの銘柄が割安になっているのでしょうか?
それは恐らくこれが原因でしょう。
今期の第3四半期決算を終えた時点で売上の進捗率が70.6%、利益の進捗率が65%程です。
これにより売られたんでしょう。
でもこれ開示された資料を読めば誤解だということはすぐにわかります。
こちらは2023年3月期第3四半期決算説明資料です。
このように、昨年の3Qの売上進捗率は69.2%だったと。
つまりこの企業の業績は4Qに多く乗っかるみたいということです。
しかも去年の10月に上方修正までしていると。
これは利益面でも同じです。
昨年の3Q利益進捗率は55%前後。
こうやって丁寧に説明しているにも関わらず株価は低迷しています。
これに漬け込まない手はないでしょう。
株式市場の乱高下は敵とみなすのではなく、友とみなしたほうがよい。
ウォーレン・バフェット
また、愚行は参加するものではなく、利用するものである。
皮算用
さあ、ここまで見てきたこの銘柄。
3年後に一体どのくらいのパフォーマンスを上げられそうなのかを見てみましょう。
まず業績ですが、このまま売上成長率30%で推移し、営業利益率は2023年3月期予想の25.2%から30%になったとしましょう。
するとこうなります。
利益は2.6倍になります。
そして、もう1つ考えられるのはPERの上昇です。
現在22倍ほどですが、このくらいの利益の成長を達成すれば市場の評価も高まり、PER30倍は行くのではないでしょうか。
そうだとすると、PERの変化だけでも約1.4倍です。
すると、株価はこの2つをかけ合わせて3.5倍となるのです!!
3年で3.5倍ならば十分なパフォーマンスですよね!?
(もちろんこれは単なる予想で現実は鳴かず飛ばずなこともありますので、あくまで皮算用です)
このように、
業績の成長×PERの上昇
というのはもの凄い威力を発揮しますので、割安で成長する銘柄というのは最高なんです。
認識しておかなければいけないリスク
ただ、もちろんリスクもあります。
他の企業でよく目にするのは「期ズレによって進捗率が低いですが下期に挽回できる予定です」なんて言っておきながら結局下方修正、なんてこともありますから。
それに来月には通期の決算発表があります。
今期業績が達成できても来期の業績予想が悪かったら売られますから。
特に上場したての企業って「中長期の成長を見据えて今期は減益覚悟で投資します!」なんて本当によくあることですから。
なので私も本当に欲しい株数を最初から仕込んだわけではありません。
様子を見ながら買い足していく予定です。
まとめ
と、いうことで4回にも渡ってこの銘柄に投資した経緯をお伝えしてきました。
まとめておきましょう。
- 売上の成長good!!
- 利益率は高い(ネガティブ要因)→しかしこれからも上昇していく余地がある
- 高い売上成長率×利益率上昇=爆益!! が狙える
- なのにPERは低い(スバラシイ)→爆益×PER上昇=株価爆上げ!!が狙える
- 業績の進捗率は一見悪いように見える→でも昨年と変わらない進捗率
- とはいえ業績未達成や来期の業績予想が悪いことによる株価下落はあり得る
と、いうわけでお役に立てたでしょうか?
どのように銘柄を選定して何を考えて投資しているかがわかっていただけたでしょうか?
この銘柄が思うようにうまくいくといいですが、行く末を見守りましょう。
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