「安いものは下がらない」ではなく「強いものは下がらない」

前回の記事で「なぜバフェットの前例を知っていたのに安いものを追い求めたのか」なんていうのを最後に書きましたが当時を思い起こしてみるとその理由が蘇ってきたのでお伝えしようと思います。

「安いものは下がらない」ではなく「強いものは下がらない」

高くて買えない

今までお伝えした通り当初の投資手法は「安いものを買う」に囚われていました。
思い返してみるとその一方で「良いビジネスをしているけど株価が高い企業」は「いいなー買いたいなー。でも高いなー」と指をくわえて眺めていました。

「高いからもし事業に何かあって株価が下がったときに暴落して痛い目にあう」という思いからそうしていたのです。

良い銘柄は株価が高くても意外と下がらない

しかし、そんなことを思いながら「平凡で割安な銘柄」を保有しつつ「良い事業で割高な銘柄」が下がらないかと監視し続けていました。
そしてその監視銘柄の事業に何かネガティブなことが起きたり、または全体相場が下がった時でも割安と思えるようなところには中々落ちて来ずに結局買えずじまいに終わってしまうのです。

平凡で割安な銘柄でも意外と下がる

一方で自分の保有する「平凡で割安な銘柄」は業績予想を下回るなどネガティブなことが起きると割安で下げ幅は限定的かと思いきやそれなりに下がるんです…。

しかも何よりネガティブなことが起きる頻度というのは「平凡で割安な銘柄」の方が高いんですよね。
まあ、当然ですよね。
良い事業ならば問題が起きる頻度は低いはずですから。

思考の転換

そんな経験から「だったら平凡で割安な銘柄を買うよりも良い事業を行っている銘柄をそれなりの値段で買う」の方がいいなと考えを変えていきました。

つまり、「安いものは下がらない」ではなく「強いものは下がらない」と結論づけました。
PERで見て安いものはそれなりに理由があるから良い事業ではないことが多い(全てがそうではないが)。
→良い事業ではないので問題が起きる頻度が多い
→PERからして安いといってもそもそも問題が起きて利益が下がればPERが上がるのでそこからPERが元の水準に戻ることによって暴落する(過去の記事で書いたエスクリで起こった悲劇がこれですね)


と、いうことで私が不振から脱出した主な理由の1つがこの思考の転換でした。

ここまで単に割安なものを追うのでは無く、良いビジネスを買おうと伝えてきましたが、何やらそれは難解に思えたかもしれません。
「具体的にどうやるんだ」
「難しそうだ」
なんて思ったかもしれません。
それでもそんなに難しいことではないはずです。
凡人の私でもそれなりの結果を残せているので。
その具体的な方法を説いていくのがこのブログだと思っています。

また、こう思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「割安で良い事業の銘柄に投資するのが一番じゃないか」

確かにそうです。
「割安」と「良い事業」の2つが揃っていればこの上ないでしょう。
そして私が今まで投資した中でとても儲けさせてくれたのもこの2つが揃った銘柄でした。

そんな銘柄を見つけるのは大変かと思われるかもしれませんが、
私が不振から脱出して儲けられるようになったのはある指標を意識し始めてからだとも言えます。

それを伝えるためにどういう順序でお話しするのが良いか自分の中でも整理しきれてないので順を追って伝えていきますね。
(もしかしたら次回いきなりその核心に迫るかもしれませんが…)

では今日はこの辺で。

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