さてここまで利益率に着目することの優位性等について書いてきました。
ここからは利益率をどう使って銘柄を発掘すれば良いかなど具体的な応用の仕方などについて書いていきます。
事業と利益率を結びつける
今まで紹介してきた利益率に着目した投資法は利益率上昇を狙っていくものですが、どうすれば利益率が上がる銘柄を探し出すことができるのか。
その答えの1つが行っている事業の利益率がどれくらいまで伸びるのかを把握することです。
例えば業界の平均の利益率を把握しておくことが役に立ちます。
営業利益率でいくと例えば製造業のそれは5%くらいが平均値くらいでしょうか。
10%を超えれば「おおっ」となり、なにか特別な事業を行っているのかもしれないと推測できそうです。
逆にIT関連の銘柄で5%だと「低いなぁ、どうしてこんなに低いんだろう」と疑問に思うでしょう。
更にはIT関連の中でも単にシステムインテグレータの請負をしているだけのような企業なら営業利益率が5%と言ってもそれほど驚きはしませんし、売上の大部分がクラウドで構成されているのならばその営業利益率が20%を超えてくることは想像できます。
まずはそんな感覚が必要です。
別に厳密にそんな数字を覚える必要はないのでざっくり「このくらいでは」という感覚を持つことが大事です。
そこから違和感を覚えたときに投資のチャンスが見えてくるかもしれないのです。
「どうしてこの事業をしているのにこんなに利益率が低いんだろう」
そんなことに気づけるようになれば多くの投資のチャンスに巡り会えるはずです。
そして利益率が低い理由が「売上を拡大するための投資を行っている」だとか、「まだ今は規模が小さいから利益が出にくい」であればそれは今後利益率が上がる可能性があり、それを嫌気して売られていて株価が下がっているならばあなたが儲けるチャンスがやってきたのかもしれません。
こんな風に事業によってどのくらいの利益率があるのか。
を意識し、感覚として持っているだけで投資で勝てる可能性が高まるのです。
そしてその感覚は常日頃「投資で儲けたい」「儲かっている企業はないか」「どんなビジネスが儲かるんだろう」とアンテナを張って考えていれば勝手に身につくものです。
特に社会人の方なら働いている中でそんな感覚が自然に身につくこともあるでしょう。
投資で勝ちたいならまずそんなとこからはじめましょう。
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