「平凡で割安」から「良い事業をそれなりで」

前回の記事の続きです。
成長率に比べてとても割安なところに惹かれて買ったエスクリでしたが・・・。

「平凡で割安」から「良い事業をそれなりで」

恐怖の大暴落

これまでの業績はとても素晴らしく、かなり強気に攻めて買い集めて迎えた決算。
それがこちらです。

この年の業績予想は元から減益ではあったのですが、その落差が実際にはとても大きく、業績予想に到底到達しないだろうという市場の失望感から大暴落。
ストップ安を2連続で食らった後にようやく売却することができました。
売ったときには株価は買値から半値近くになってしまっていました。

あの時の恐怖は今でも忘れません・・・。
なにせ「これは安い!」とかなり強気に買い込んでいましたので。
損失額は確かコンパクトカーが買えるくらいだったと記憶しています。
もう散々。

どうして失敗したのか

こんなことが起きてしまった原因は、なんといっても「割安さに囚われていた」に他なりません。
PER6倍ならもう下がりようがないと思っていたのです。
他を見渡しても6倍以下なんてそんなにあるものではないし、それに過去にこれだけ業績が伸びているなら余計にこの銘柄は安全に見えたのです。

しかしそれが間違いでした。

肝心なことが抜けていたのです。
それが未来の業績です。

そもそもPERというのは

PER=株価÷1株当たり利益

ですから、株価がどれだけ安かろうとも想定より利益をあげられなければ株価はそれよりもさらに下がっていくのです。

その視点が欠けていたためにこれほどの暴落を食らってしまったのです。
いくらPERが低くてもそれは利益が前提になっていての話なんだと肝に銘じなければいけないと学んだのです。

そしてこの頃をきっかけに「平凡で割安」から「良い事業をそれなりで」と思考を変化させていったのです。

(続きます)

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