低利益率銘柄に投資するメリット(その①)

前回の記事では利益率の低い銘柄に投資する利点として成長スピードが早いことを挙げ、具体的に数値で示しました。

今回はその数値から何が読み取れるのかを深堀りしていきます。
ここに低利益率の銘柄に投資する醍醐味が詰まっています。

低利益率銘柄に投資するメリット

前回の記事で売上を伸ばさなくても利益を伸ばす方法、すなわち利益率を改善させることによって利益を伸ばす方法もあることがわかりました。
一番の理想は売上も利益率も大きく伸びると利益をたちまち何倍にもさせることができるので、そんな銘柄を選択することですが…。
ここからは低利益率の銘柄を選択するとどんなメリットがあるのかを具体的に説明していきます。

①売上のみの上昇には限度がある

前回の記事の「①売上のみ増加」で見た通り、当然売上だけ増加させて利益を伸ばす方法もあります。
でもそれって限界があるんですよね…
今の日本の経済は成熟しちゃってますから売上の増加を求めていくっていうのは無理があります。
かといって世界に目を向けても世界に羽ばたく企業は大体大企業。
でも資産を短期間で大きくするためには中小型株に投資したいし…
というジレンマに陥りますね。

とはいえ「中小型株でも売上大きく伸ばしている銘柄だってあるだろ!」という意見もありますがその通りです。
本来私の投資も日本経済がどうなろうとその中でキラリと光る銘柄はいつだっていくつかはあるはずなのでそこに投資するというスタンスです。
しかしそれでも近いうちに頭打ちになるだろうという銘柄の方が多数でしょう。

もちろん成熟した日本の中でもセブン&アイがコンビニという業態を開拓し、売上をとんでもない規模にまで押し上げたなんて例外もないことはないんですが。
でもそんな滅多に出ない銘柄を狙うってのは現実的ではありませんよね。

それに売上を大きく拡大している銘柄って買いにくいんです。
それが次の②です。

②売上に頼らない銘柄は割安で買える

売上ではなく利益率の改善を伴って利益をあげている企業に投資することの利点として比較的割安で買えるってのがあります。
売上の伸びが大きい銘柄って目立つんですよ。
トップイラインが上がると派手に見えるんですかね。
それにそれが普段の生活で目にするものだったら余計ですよね。
「最近あれが流行りだした」「よく目にするようになった」となれば売上が前年比30%増、それがよく目に付きもてはやされ株価はあっという間に上昇。
そうなってくると「もうとてもじゃないけど買えない」となってしまいます。

一方で売上の伸びは派手ではないにせよ利益率を改善して利益を上昇させている企業はあまり目立ちません。
ひっそりと業績を積み上げていってある時株価がドカン!という印象があります。
時には利益は伸びているのに売上の伸びがイマイチだからと株価が落ちることもあるくらいです。
そんな時は買い増しを検討ですね。
そんな感じで利益率を改善している銘柄は売上で目立つ銘柄よりも割安で買えることが多いというのが大きな利点の1つといえるでしょう。


低利益率の銘柄を選択するとどんなメリットがあるのかについてまだあるのですが、続きは次回。

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