低利益率銘柄に投資するメリット(その②)

前回の続きです。
前回は低利益率の銘柄を選択するとどんなメリットがあるのかについて、

①売上のみの上昇には限度がある
②売上に頼らない銘柄は割安で買える

ということについて説明しました。
今回はその続きです。

低利益率銘柄に投資するメリット

③売上を増やすことなく利益を増やせる

利益率の改善によって利益をあげる利点として売上を増やす必要がないことが挙げられます。

もちろんトップラインを上げることによって増益を目指し、利益率も改善すればそれにこしたことはないのですが、売上を上げるというのはそれ相応のリスクや不確実性を伴います。
市場調査をして、市場に適したものを開発し、原材料・設備・人材などを調達し、加工・生産があり、初めて販売となります。
しかもここまでしても売れなければ赤字となって利益に大きなダメージになってしまいます。

一方で利益率の改善による方はというと、「無駄なコストを省く」・「合理化する」・「より儲かる事業へシフトチェンジ」などといった方法を行えば売上を上げるよりも確実性・スピードといった面ではるかに有利ではないでしょうか。

もちろん、売上を求めることが無駄と言っているわけではありません。
売上がなければ利益もクソもありませんし、合理化などによる利益の向上には限度があります。
長く成長を続けるには不可欠なのですが、利益率を向上させる方が有利な面もあるのです。

④成長の限界点がわかる

「銘柄を購入して業績も株価も上昇で良いんだけど売り時がわからない」ってことありませんか?
そんな時にも利益率が役に立ちます。

その企業が行なっている事業やビジネスモデルから考えられるおおよその利益率をあらかじめ見極めておいてその銘柄の実際の利益率がそこに達する前に売れば良いのです。
とはいえ私も売り時には苦労させられてきました。
この着眼点を持ったのも最近なのでこれからはこれを頼りに売り時を探っていこうと思います。

7月のパフォーマンス記事でドーンを売ったと書きましたが、それがこの利益率からの判断です。
詳しくはこの記事を見てください。

⑤判断の迷いが減る

最後の利点として判断の迷いが減るというのが挙げられます。
これは利益率に着目したからというよりも何か自分で判断に役立つ判断基準を持つことの利点と言えます。

「銘柄を探してどの銘柄を買うのか、そもそも何を頼りに探せば良いのかわからない」では話になりません。
売るときも何を判断基準にすれば良いのかわからなければ株価がズルズル下がっているのに持ち続けたり、売ったは良いけどその後も上昇し続けるということになりかねません。

そんなときに何か自分の中で確固たる判断基準があればかなり心強いはずです。
自分が何をもとに何をしていてこの先どうすべきか。
これを理解せずに投資をしているというならそれはギャンブルです。

その確固たる判断基準が私にとっては利益率だったということです。
これを手にしてからはより一層頭がクリアになり、判断に自信が持てるようになりました。

皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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