長期投資で成功する方法

前回は長期投資の普遍性・優位性をお伝えしました。

前回の記事では長期投資でうまくやるには本能に逆らわなければいけないという話をしました。
それではどのようにそれを実現するのでしょうか?
今回は”どうすれば長期投資で成功できるか”をお伝えします。

長期投資で成功する方法

合理的に考える

それを端的に述べると“合理的に考える”に尽きるのではないでしょうか。
例えば、

  • 株価が上がる仕組みを理解する→長期的には業績(特に利益)に依存する
  • 企業をよく分析し、なぜその企業がこれからも業績を伸ばしていくのかを説明できるか?
  • 何をしているのかよくわからない企業ではなく、自分の理解が追いつくシンプルな仕組みの企業にのみ投資する→それには複雑な大企業(大型株)ではなく小型株がオススメ

まあ、正直本当にここまでこのブログで書いてきたことが合理的に考えるってことなんですね…。
「長期的な株価の変動は利益で決まる」
「どうやって企業の値付けをするか」
「なぜ小型株なのか」
全て過去にこのブログで触れてきていることです。
そうやって少しずつ知識を身に着けて行けば合理的な考えができ、少しの株価の変動に動じずにいられるようになってきます。

そしてまずは皆が注目するような株に興味を持つのはやめましょう。
皆が飛びついているような株にもう旨味はありません。
そしてこれも本能なんです。
“皆が買ってるから安心感がある”という。
まずはそんなところから始めてはどうでしょう?

投資は合理的であらねばならない。
理解できないなら金は出すな

ウォーレン・バフェット

システム1とシステム2

この記事を書いてて思ったんですが、これって過去にも紹介したことのある本、『ファスト&スロー』(著者はノーベル経済学賞受賞のダニエル・カーネマン)で言うところの「システム1」と「システム2」の関係ではなかろうか!?

この本の中で「人は2つの思考を有している」としています。

・システム1
直感的な思考で、考えるための努力は不要で”勘”などもこれに当たる。
危険を素早く避けるというのもこのシステム1の働き。

・システム2
意識しないと発動しない思考。
難しい計算や論理的な考えはこちらでないと処理できない。

これまで述べてきたことからおわかりだと思いますが、投資は完全にシステム2ですね。
でも中には株を買うときにシステム1で買っている人いません!?
“直感”や”なんとなく”、”賢そうな人が買ってたから”これでは儲けられるはずもありません。
投資で儲けたいなら必ずシステム2を働かせましょう!

興味があればこちらの本も読んでみては!?
“バイアス”について書かれたりしていてなかなか面白いですよ。

自分が何者なのかを把握する

そして最後に重要なことを。
これまで長期投資の有効性等をお伝えしてきましたが、それでも短期トレード向きだという人は当然いらっしゃるでしょう。
人には向き・不向きがありますから。
まず株で儲けようと思うのならばどういうスタイルで儲けるのかを決めなければいけません。


おおまかには長期投資なのか短期トレードなのか。
そしてそれぞれの中でもまた色々なやり方があります。
長期投資といっても、人それぞれでそれぞれのやり方・考え方があります。


しかし少なくとも長期投資と短期トレードは相容れません。
同居することは不可能なんです。
仏陀の教えを信じる熱心なキリスト教徒は存在し得ないのです。
なので悲しいですが、短期トレードを極めるという人はこのブログをそっと閉じてください。
毒にしかなりません。
もちろん両方試してみて自分がどっちに向いているのかを探るというのはありでしょう。
でも二刀流は投資の世界では通用しません。
まるで考え方が違うからです。

株式市場に足を踏み入れたのはいいけど儲けられない、という方はまずは自分が何者なのかを知るところから始めるべきではないでしょうか?

まとめ

これまで3回に渡り長期投資についてお伝えしてきました。
これらを読んでいただくことで長期投資の魅力について知っていただけたらいいなと思って書きました。
しかし、「どうやら長期投資は難しそう」と思われてないかという懸念も抱いております。
大丈夫ですか?そんなことありません?

今までこのブログでどんな考えで私が長期投資を行っているか、
わかりやすく詳細に記してきたつもりではあります。
「そんなに難しいことしてないよね…?」という思いを持って書いてきました。
ブログのタイトルにあるように”凡人でも投資で成功できる”というのを証明したくて。
それができているかできてないのか知る術は今のところありませんが、
もし何かわからないことなどあれば気軽にコメント欄等でお寄せください。

今回この記事を書いてみて「こんなことを知っておくと、より投資がわかりやすくなるかな」とか思う所もあったのでそのうち新たに書き起こしてみようかなとは思っております。

それではまた。

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