2銘柄の分析のうち前回でSYSホールディングスは終了しました。
続いて【9162】ブリーチの銘柄分析をしていきましょう。
銘柄分析【9162】ブリーチ Part1
~事業内容と強み~
始めにぶっちゃけちゃいますと、この銘柄の魅力は「事業内容」「割安度」「成長性」にあります。
三拍子揃った銘柄ということですね。
業績推移
まずは過去の業績を見ておきましょうか。
2024年は会社予想です。
右肩上がりですね。
今期2024年が減益予想なのは重要なポイントなので後々触れることとします。
一旦ここでは高い成長をしてきたということを抑えておいてください。
事業内容
それでは次は事業内容です。
簡単に言うと…
まずはブリーチとは何をしている企業なのかですが、簡単に言うと「中小企業向けにマーケティングの支援をしている」企業といえます。
もう少し詳しく言うと中小企業の商品やサービスを選んで、「Yahoo」や「Google」などの広告媒体を通じてマーケティング活動をし、売上拡大に貢献するというのが事業です。
何が魅力的か?
でもマーケティング活動を支援している企業の銘柄ってたくさんありますよね。
ただ単にマーケティング活動を支援してる企業ってのなら投資はしません。
ブリーチにはその独自のビジネスモデルがあります。
ここからはそれらについて紹介していきます。
レベニューシェア型の報酬体系
まずなんといってもその特徴は「レベニューシェア型の報酬体系」にあります。
…といわれてもよくわかりませんね。
レベニューシェアとは、
「複数企業が相互に協力して事業を行い、その結果として得られる収益(Revenue)を分配(Sharing)するビジネスモデル」
のことです。
ブリーチの場合でいうと、中小企業のあるサービスや商品をブリーチが支援して売上を伸ばし、その収益を分配するということですね。
それの何が良いのかですが、いつものように決算説明資料を見てみましょう。
強み① 初期費用不要
説明資料にあるようにこのビジネスモデルの大きな特徴として、ブリーチが費用を負担してマーケティング施策を行うことにあります。
そしてその効果によって上がった売上の一部をブリーチが獲得することになっています。
よって、顧客は初期費用不要で売上を伸ばすことができるということです。
これは今まで売上を伸ばしたくても費用面でマーケティングを外注できなかった企業にとってはとてもうれしいですよね。
初期費用がかからないので資金面でのハードルが下がります。
強み② リスクなし
「ブリーチが費用を負担してマーケティング施策を行う」についてはもう1つ大きな強みがあります。
これが一番大きな強みになるのではないでしょうか。
それは「リスクなしで売上を伸ばせる」ということです。
前述したようにブリーチが費用を負担するので、依頼した側にしてみるとリスクはありません。
売上が伸びたときだけその一部は持っていかれてしまいますが、そのまま売上が停滞しているよりかは遥かにマシといえるでしょう。
この強み①と②によって売上が上がらずに困っているあらゆる中小企業が「試しにやってみるか」という気になるのは当然のように思えます。
強みを支える強み
しかし、裏を返せばリスクはブリーチが全て背負っているということにもなります。
つまりは「マーケティング施策がうまく行かなかったらその損失は全てブリーチ側に」ということです。
しかし、それを対処する強みというのがまた存在しています。
それはこの資料が説明してくれています。
要は今までの実績・データの積み重ねということですね。
それにより”勝ちパターン”を備えているといえるでしょう。
これを担保にしてリスクを取って確実に利益を積み重ねてきたということです。
そして更にブリーチでは最初の方に記したように「中小企業の商品やサービスを”選んで”」マーケティング施策を行っています。
これもまたリスクを減らす大きな仕組みと言えませんか?
「この商品(やサービス)ならいける」
というのが経験上わかるということです。
負け戦はせずに勝てるものを選び出してリスクを最小限に留めていると私は捉えました。
さてさて、大きな強みとしてはもう1つあります。
それは前回のSYSホールディングスの分析記事でも紹介したものと同じ強みです。
それはなんでしょう!?
次回はその紹介と共に、今まで述べた強みが過去と未来にどう繋がるのかについてお話します。
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