利益率の低い銘柄の利点 ①割安で買える(割安とはディフェンス面でもオフェンス面でも素晴らしいことだ)

利益率に関して前回の記事の続きです。
前回のお話は・・・

まずあなたが狙うべきなのは「割安で素晴らしい企業」であるが、そんな株はそうそう転がっていない。
しかし利益率が低い企業で今後利益率の向上が見込まれれば、
①割安で買える
②成長スピードが早い(利益が爆発的に増える)
という恩恵が受けられるという話でした。

そして今回からはこの2点についてお話ししていきます。

利益率の低い銘柄の利点 ①割安で買える(割安とはディフェンス面でもオフェンス面でも素晴らしいことだ)

①割安で買える

まず割安で買えるというのは前回お話しした通りです。
利益率が高いと儲かるビジネスをしているというのが認知されてしまうのでどうしてもPERが高く割高な銘柄が多い。
しかし、利益率が低いと割安で放置されていることが多いです。

割安で買う利点

割安で買うことの利点ですが、それは主にディフェンスの面とオフェンスの面があります。

ディフェンス面

ディフェンス面では当然安く買えばそれ以上下げにくいという利点があります。
銘柄の本質的価値より安いとなるとそれが安ければ安いほど(本質的価値から離れれば離れるほど)それ以上下がりにくくなるので損失する確率や額を下げることができます。
しかし、注意しなければいけないのは株式市場というのは時に理不尽なほど下げることがありますので割安で買えば絶対損をしないなんてことはありません。
私も「こんな良い銘柄がまだ下げるのか」というのを何回も経験しています。
(そう、今のパシフィックネットのようにね・・・)

株価は翻弄されるものではなく、利用するものである。

ベンジャミン・グレアム
オフェンス面

割安で買うことでのオフェンス面での利点はなんといっても再評価によるPERの上昇でしょう。
今まで市場の評価が低く、割安で放置されていた銘柄が再評価されることにより割安さが修正され、PER&株価上昇というわけです。
例えばPER15倍で評価されていた銘柄が利益(EPS)はそのままで30倍にでもなればそれだけで株価は2倍ですからね。
そこから更に順調に業績が推移し、利益(EPS)が2倍になったとすると

PERの上昇2倍×利益の上昇2倍=株価4倍!!

なんてことになるわけですね。
最近買ったメディカルシステムネットワークなんかはまさにこれを狙っているわけです。



この銘柄に限らず利益率の低い銘柄を意識して買うときはこれを狙っています。

割安なものって「割安だから安全」という風にディフェンス面のみ意識されがちですけど株価の上昇(その中でも大化け株になるような上昇)を狙うには欠かせないんですね。

例えば株価10倍を狙うとすると(個人的に買うときに株価◯倍が目標なんて買い方しませんが)PERがそのままにEPS10倍になるには結構な時間がかかりますが、PERが2倍になってくれればEPSはその半分の5倍で済みますからね。(それでも利益5倍ってのは大変だ。こうしてみるとテンバガーって凄いことなんだな)
やっぱり株価の大幅な上昇を狙うにはPERの上昇は欠かせませんな。

こうやって書いてるともうちょっと言いたいことが出てきたので続けますが、
最初から割高(PERが高いもの)なものを買うと何が良くないかって、期待値が高いんですよ、最初から。
どこかで書きましたけどPERって市場の期待値なんですよ。
何に対する期待値かというと業績に対する期待値。
それがそもそも高い。
なので少し利益を上げたからといってPERは上がりにくい。
むしろ「こんなものか」と下がることもしばしば。
それに最初から高いとそこからさらにPER(市場の期待値)を上げるのは大変。
なので利益の上昇に頼るしかない。
それなのに利益がその大きな期待を裏切るとたちまち株価は暴落。
ね、いいことないでしょ?

こうやってみるとPERが高い割高な銘柄って魅力ないんですよ。
やっぱり割安な銘柄の方が株価の上昇が得られやすい。

大きな期待を受けながら育った子がちょっとつまずいたりしたら「なんだよこの程度か」って見捨てられてグレるなんて話聞くじゃないですか。
でも出来の悪いと思ってた子が少しでも成果をあげると「天才か!!」と称賛されるわけですよ。

なんだか今日は書いているうちにノってきたんでよくわからない例えもしちゃいましたし、
「②成長スピードが早い」
についても書こうと思ってたのですが次回に譲ります。
では。

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