書籍紹介シリーズです。
前回は私の大好きな本を紹介しました。
前回までは下記記事の「③投資の理解を深める」に関する本を紹介していましたが、今回からは「④投資手法の理解を深める」に関する本を紹介していきます。
書籍紹介「バフェットの銘柄選択術」
いよいよここからは投資の偉人たちの投資手法を学んでいきますよ。
そのトップバッターがバフェットに関するこちらの本。
どんな本?
著者
とはいってもこれはバフェット自身ではなくバフェットの息子の元婦人メアリー・バフェットが書いたもの。
以前、「バフェットの財務諸表を読む力」という本を紹介したのを覚えていますか?
その著者です。
かつてバフェットの元で投資を学んだという方、デビッド・クラークとの共著という点でも同じです。
そしてこの本、2002年発刊なのでもう20年も前の本なんですね。
でも、投資の本質の話なので古いからと言って役に立たないということはないです。
どんな内容?
本の中身はというと、バフェットが投資した企業を中心にバフェットがどんなことを考えて投資していたのかを知ることができる内容となっています。
これまでこの書籍紹介シリーズで紹介された本を読み、投資とはどういうものかを理解した方が次のステップである実際の投資手法を学ぶのにはうってつけの本だと思います。
具体的に気になる章のタイトルとともに解説してみましょうか。
第6章:消費者独占型企業の4つのタイプ
バフェットは投資対象の企業には”経済的堀”を有する企業を好みます。
それをこの本では”有料ブリッジ型”と言っています。
つまり、「もし目的地に行きたかったら料金を払ってその唯一の方法であるこの橋を渡るしか無い。」というビジネスをしている企業です。
そんな企業の見分け方がこの章には書かれているのです。
つまり、企業の定性評価ですね。
第8章:なぜ安値で買うことが大切なのか
かと思えば、リターンの計算方法(定量評価)が書かれていたりするのがこの本です。
この章ではタイトルの通り安値で買うことの大切さを説いているのですが、実際のリターンをExcelを用いて計算する方法を披露しています。
正直これは助かります。
私も投資を始めたばかりのときにこの本を読んだものですから、リターンや成長率の計算方法も知りませんでした。
だからこの本からその方法を学んで、実際に財務諸表から数字を拾って各企業ごとにExcelで定量評価のまとめができるようになりました。
この本の魅力は定性評価と定量評価を合わせて学ぶことができ、しかもそれがバフェットの頭の中を覗いているようで実践的というところですね。
他にも今流行の自社株買いによって株主の利益がどう増えるかということを解説していたりと大変興味深い内容となっています。
実践的な投資手法の入り口にはかなりうってつけな本となっていますので、みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょう?
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