前回の記事で低迷を乗り越えられた理由の1つ目として割安から成長性へと考え方を変えたとお伝えしました。
今回はそれについてもう少し掘り下げてお伝えします。
割安なものには理由があることが多い!?
思い出してみよう ~投資でどう儲けるのか?~
そもそも投資というのはどうやって儲けるのかという基本的なところから振り返ってみましょう。
それはカテゴリーの投資手法(基礎編)でお伝えしてきました。
繰り返しになりますがこれをわかっていないと自分が何をもって儲けているのかわからいということなので投資ではなくギャンブルをしていることになってしまいます。
1番端的に表しているのはこの記事でしょうか。
投資で儲けるには・・・
企業の価値を推定してそれと比較して株価が安ければ買い。
そしてそれは“長い目で見れば”企業の価値に収束していくのでその差分で儲けられるというものでした。
と、いうことはできるだけ安い値段で買った方が良いと思いますよね?
「PERが低ければ低いほどそれは割安であってそれが評価し直されたときに大きな儲けになる」
というロジックです。
たしかにその通りです。
その通りなんですが、その手法を実際にやってみると「安いには理由があるものだ」という実感が大きかったです。
どういうことかというと安いから買ったは良いけれども、「それは企業としてあるいはビジネスとしてそれほど魅力的ではなかったから安かったんだ」と思い知らされるのです。
そういうときは私よりも市場(の値付け)が正しかったと後になって気づくんです。
エスクリの悲劇
実体験でお話してみますと、当時PER6倍程であったエスクリ(2196)という銘柄がありました。
この銘柄に2015~2016年に大きく投資しました。
見ての通り業績はイケイケでとてもPER6倍で評価されるような銘柄ではないように見えました。
直近5年間で営業利益の成長率が40%程あったのですから。
ピーター・リンチの基準だと「成長率よりもPERが小さいものだと買い」なわけですからその点から言うとこいつはどうみても割安に思えました。
一方でビジネスの面ではどうだったのかというとそこに対しては正直懐疑的でした。
この企業はブライダル事業をやっている企業です。
しかしその事業内容を見ても他社と大きくなにか差別化しているわけでもない、価格競争で他社を圧倒しているわけでもなさそう。
まあ、「あえていうならば立地は良いところ抑えているけど結婚式場なんてどこもそんなもんでは?」
といったところです。
ではなぜ買ったのか。
いくつか理由があったのですが、大きな理由の1つに「安かったから」という理由がありました。
以前投資は買い物とお話したことがありましたが、
買い物でも貧乏性だと安いものに目がいってしまうじゃないですか。
その感覚です。
そしてどうなったかというと・・・
次回に続く
コメント