さて、いよいよ成長株の企業価値の具体的な算出方法についてです。
まずは企業の利益が今後どのくらいで伸びていくのかを算定します。
簡単な例としては、過去にEPS成長率が20%で推移していて今後もその企業が同じように利益を伸ばしていくと予想できるなら今後の成長率は20%と見積もることができます。
(EPSは以前にも出てきました、一株当たり利益でしたね)
次にその成長率をPER(株価収益率)という指標で比較します。PERは以下のように表せます。
PER=株価÷EPS
この指標が小さければ小さいほど企業が儲ける利益に対して株価が安いということになります。
ちなみにEPSは直近の年の実績EPSではなく企業が出しているその年の予想EPSを用いるのが一般的です。(業績予想を出していない企業もあります)
先程の企業の成長率は年率20%でしたが、PERがいくらだったら割安なのでしょうか。
その目安はピーター・リンチが教えてくれています。
彼によるとPERが成長率を下回ると割安だといいます。今回の場合はPERが20倍を切れば割安ということですね。
そしてPERが成長率の半分なら大バーゲンですので積極的に買いましょう。
簡単にいうと以上が企業の価値が割安かどうかを見極める方法となります。
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