投資手法の基礎編、前回の記事の続きです。
これまではどういった株をどう評価すれば良いのかというのを見てきました。
ここからは株の買い時と売り時について考えてみましょう。
株の買い時
まずは株の買い時からです。
買い時はいつなのか
「株の買い時はいつか」と悩まれている方には大きく分けて次の2種類の悩みが混在しています。
1つ目は今の全体相場において株式は買い時なのか
2つ目はこの銘柄は今買い時なのか
という問題です。
1つずつ見ていきましょう。
1.今の全体相場において株式は買い時なのか
1つ目は全体相場に対しての買い時についてです。
「今は株の買いどきなのだろうか」
「直近の全体相場が上がったからもう高くなってしまっているのではないか」
「下がったからこれからも下がり続けないか?」
という疑問を持たれている方も多いでしょう。
結論から言うと株はいつだって買い時です(バブル期を除いては)。
株式は長期的に見れば右肩上がりで上がっています。
日本の株式市場においてはバブルがあったためにそうではないように見えますがバブル期さえ避けて長期的に見ればいつでも買い時と言えます。
下のチャートを御覧ください。
これは日経平均株価の過去130年間のものです。
3回の大きな上昇トレンドがあり、株価はずっと上昇し続けてきました。
確かに1980年代のバブルが弾けて停滞はしていましたがそれはあまりにも行き過ぎたものがあったためですし、過去にも世界恐慌で30年程停滞した時期もあったのです。
こちらはNYダウ平均の超長期チャートです。
こちらはもっと顕著に右肩上がりを続けていますね。
日本とは違いアメリカは国土が広く人口も多い、その人口も日本とは違い増加傾向が見込まれるので日本と比較してもしょうがないと思われるかもしれませんが、そもそも株価は人口に相関するわけでもありません。
また別の機会に話すこともあるかもしれませんが生産性を上げていけば経済は上向くし、人口増が本当に経済にとってプラスなのかというのさえ疑問です。
そしてなにより、ここからが大変重要です。
ここまで全体相場に関してお話してきましたが、正直な話
そんなことはどうだって良いのです。
なぜかって?
そもそもこの投資手法は個別銘柄を選び出して投資するものなので全体相場が高いから買えないというわけでもありません。
周りの他の銘柄が高くなっていてもその銘柄が十分安くて利益を上げ続ければ長期的には酬われるはずです。
もちろんそんなときは素晴らしい銘柄をお安く買うチャンスというのはそうあるわけではないでしょう。
しかし、そんな銘柄がある限り買えばいいじゃない。
そして、そんな銘柄が無ければ売ればいいじゃない。
基本的には経済や全体相場がこれからどう動くのかを予想して売買することはありません。
そもそもそんな予想は当たらないと割り切ってください。(そもそも当て続けることができる人などいるのでしょうか?)
しかし備えは必要です。
今後の見通しが不透明なら現金を多く保有しておきましょう。
この辺りの話についてはハワード・マークス著「投資でいちばん大切な20の教え」が非常に参考になります。
わかっていただけたでしょうか?
投資において全体相場に関して考えることは特に無いです。
初心者の方にとっては特にそう言えます。
とにかく”その銘柄が買いどきなのか”に焦点を当てていきましょう。
それが上記した「この銘柄は今買い時なのか」ですね。
これについては次回。
それではまた。
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