超優良銘柄を売りました。その理由とは!?

超優良銘柄を売りました。その理由とは!?

先日私にとっての超優良銘柄だった【4396】システムサポートを全て売却しました。
超優良銘柄なのになぜ売ったのか、その理由について語ります。

システムサポートとは!?

まずシステムサポートについてですが、この銘柄は約5年前に保有したので自身にとって最長の保有期間で、私の投資人生の約半分はこの銘柄とともにあったということになります。

業績はとても優秀で右肩上がり。

銘柄スカウター

四半期レベルでも決算発表で裏切られたことは1度もありません。
とにかく安心感のある銘柄で、いつも「今回もまあ大丈夫だろうな」という思いで決算発表を迎えておりました。

ではなぜ売ったのか、最初に断っておきたいのがこの銘柄に何か懐疑的になったということでは全くありません。
むしろ今後の見通しも明るいです。
中期経営計画を着実にクリアしていくでしょうし、株価の方も1年ヨコヨコで「もうそろそろ上がるだろ」という匂いがプンプンします。
それでも売ったのにはハッキリとした理由があります。

理由その①:他銘柄との兼ね合い

この銘柄に問題なく、株価的にも低い水準だということは理由はほぼこれですよね。
他銘柄との兼ね合いです。

今の小型株市場を見渡してみると高成長銘柄がお買い得価格でゴロゴロしています。
まさにこれがこの銘柄を売った理由です。

今システムサポートのPERは16倍付近です。
今の小型株市場においてはPER16倍かそれ以下でも30%以上で成長する銘柄がそこらじゅうに転がっています。
一方でシステムサポートは業績の安定感でいうと監視銘柄を含めてほぼ勝てる相手がいないと言っていいくらい安定しています。
しかし、成長面でいうと少し弱いところがあるんですよね。
ここ数年間でみると25%程の成長ですし、中期経営計画でも今後そのくらいの成長が見込まれています。
30%を大きく超えて成長するっていうのは想像しにくいんですよね。

今このような激安の高成長銘柄が簡単に見つかるパラダイスのような状況下において、それらを買わないでおくという選択肢はありません。
では何を売るかってときに消去法でこの銘柄ということになってしまったわけです。

正直切るのに躊躇しなかったわけではないです。
長い付き合いだったのでね。
でもそのおかげで今のポートフォリオの爆発力は相当なものになっていると思います。

理由その②:ポートフォリオのバランス

理由2つ目としてはポートフォリオ内のバランスがあります。
ポートフォリオを組むときって「どの銘柄を何割持とう」とか色々考えますよね。
よくある話としてリスク面で言ったら「同じ業種のものを買いすぎると業種ごとコケたときに危ないから分散しろ」とか。

そういったリスク面の他にも私が意識しているものがあります。
それは銘柄に役割を与えることです。
つまりそれが”攻めと守り”です。


保有銘柄の中でも
「こいつには自信があるけど成長率がイマイチかな…」
とか
「こいつはうまく行けば化けるぞ」ってのがあるかと思います。
私はそんな銘柄を分類しながら意識して割り振ってポートフォリオを構築しています。

攻めと守りとは!?

具体的にお話しましょう。
こちらが5月末時点でのポートフォリオです。

この中で”守りの銘柄”というとSYSとFCE、そしてシステムサポートです。
具体的に”守りの銘柄”とはどういうことかというと、「成長の確度が高いもの」と言えるものです。
それぞれの銘柄には過去の成長率や今後の見通しからぼんやりと「このくらいの成長をしてくれるだろう」というのがあります。

SYSでいうと25~30%、FCEも25~30%、システムサポートは20~25%
てな感じです。

そしてこれらの銘柄の成長実現性(確度)はそれなりに高いと見込んでいます。
事業的にも過去の業績などをみても信頼性は高いです。

一方でその他の銘柄はそこまでの信頼性はないかもしれないが場合によっては30%を大きく超える可能性を秘めいている銘柄、これが”攻め”です。

守りだけじゃダメ?

「そんなに信頼性があるなら守りの銘柄だけで固めたらどうよ?」
と思われるかも知れませんが、投資をやる上で目指しているリターンが30%なので守りだけで固めると届かないんですね。
だから守りだけで固めることはできない。
「でもポートフォリオの中でも安定基盤を持っておきたいから攻めだけも嫌。」
そんな思いでこの両者の両立をうまい具合に図っているわけです。

改めてなぜ売ったか

ということでポートフォリオの構成上、これ以上守りばかり増やしても目標のリターンに届かない。
だからシステムサポートを売ることになったわけですね。
それにもう1つの大きな理由は結局はやはりこれ、

「こんな相場だから」

なんですね。
同じことを繰り返しますが、今のこのパラダイスのような小型株市場で攻めないという選択肢はないんですよ。
素晴らしい成長を遂げそうな銘柄がこんなに安く転がっているなら

「守ってる場合じゃねえ!!」

ってことです。
「今こそリターンの最大化を!!」
という意気込みでやっておるわけです。
戦略にはメリハリが必要ですよね。
「風林火山」で言ったら今は”火のごとく攻める”ときです。
そして攻めたら”山の如く動かない”。
スバラシイ銘柄を安値で仕込んだらそう簡単には手放しませんよ。

まとめ

というわけで超優良銘柄を売った理由、わかっていただけたでしょうか!?
5年ものお付き合いだったので悲しい面もありますが、小型株市場が暴投して置いてけぼりを食らっていたらまた買い戻すこともあるでしょう。
兎にも角にも今、絶賛強化中のこのポートフォリオがどのような結果を生むのか楽しみで仕方ありません。

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